雨を喰う人

まるさんが木版画をはじめたころ・・・

1930年代日本の創作木版画を築いた

画家たちの作品を貪るように眺め

そしてドイツ表現主義の版画作家の作品を貪った

現代の版画家には興味を持たなかった、知ろうとしなかった


併し、あるとき日本にひっそりと住まう

ご存命の一人の木版画家にメロメロになった!

それが「久保舎己/クボ ステミ」さんである

素朴の頂点のような作品は

白と黒だけの小さな世界でありながら、鮮烈で痛烈だった

それでいてとても静謐だった

これこそが人間のプリミティブ、現代に生きる人間の自由


1948年生れの久保舎己さんはどこの美術団体に属することもなく

木版画をはじめられた20歳代から60歳の今日まで

三重県で暮らし千数百点の白と黒の世界を創った

しかし当時は彼の個展の情報もなく、もちろん画集などもなく

久保舎己さんの版画に触れられたのは

インターネット上にあったとある画廊の数頁だった
 
それから十余年

しばらく振りにとても久保舎己さんの作品が観たくなった




2011年3月11日から考え感じてきた

原発のこと、放射能のこと、今大切なこと

そしてこれからの人間の暮らしのこと

版画で表現しようと思ったときに

自分の思想を煮て蒸して焼いて炙って鏡でみてみて

だけどどうにも出てこない

イメージが形にならない

煮崩れてまる焦げだった

これらは表現者はみんな日常に感じていることであると思うけれど・・・

久保舎己さんを思い出したのはそんなときだった



久しぶりにインターネットで検索すると

なつかしい数頁に出逢った

さらに新たな作品に出逢えないかしらん・・・と調べていくと

画集が発行されているとのこと!わーい!

嬉々として購入を申し込んだけれど

すでに販売終了とのこと・・・かっくん・・・

併し諦めきれずに販売元にしがみつくしつこいまるさん

すると画集を編集された方の連絡先を教えてくださった!

そして・・・

じゃぁ~~~ん!
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想像以上にすばらしい画集が届いた

タイトルの「雨を喰う人」はこの画集をまるさんに

送ってくださった編集の金子遊氏が名づけた

画集の中に「雨喰い人」という作品がある

天を仰いで口をあけ雨を喰う無精髭の男が描かれた小さな木版画

「雨が食糧であったなら人々が奪取しあうこともなく平和に暮らせるという思いを描いた」とのこと・・・


宝物にします









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by otogiyomi | 2012-02-08 11:57 | はんが | Trackback | Comments(0)
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